副腎という臓器についてご存知でしょうか?
医療関係の方や、健康関連のことに詳しい人ならご存知だとは思いますが
おそらく、多くの人があまり聞き慣れない名前の臓器だと思います。
副腎について
副腎という名前を出すと、「腎臓?」とか「腎臓の補助?」とよく聞かれます。
副腎は上の図のように、腎臓の上にちょこんと乗っているような臓器なのですが…
腎臓とは役割が異なります。
副腎は、ホルモンを分泌するところなんです。
代表的なホルモンは
- コルチゾール→対ストレスホルモン
- アドレナリン→交感神経を優位にする、戦うためのホルモン
- ノルアドレナリン→交感神経を優位にする、集中力を高める役割
などです。
これらのホルモンは、健康な生活を送るために、必要な時に適量分泌されるのが好ましいですが
副腎疲労の状態では、読んで字のごとく副腎が疲労しているわけですから
元気に生きていくためのホルモンが正しく分泌できなくなり、不足してしまいます。
コルチゾールと副腎疲労症候群
これらのホルモンの中でも、特にコルチゾールというホルモンが不足してしまうと
やる気が出ない、すぐに疲れてしまう、酷い場合は朝起き上がれないなどの
症状が出てしまいます。
これが副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)の症状です。
これはうつ病の症状とよく似ていますが
実はうつ病の患者さんの中にも、原因が副腎疲労という方もいるようです。
日本のうつ病患者さんの中には、相当数の「副腎疲労によるうつ症状」である方が潜在しているはずだと、私たちは考えています。
特に心療内科や精神科に通院して、抗うつ剤を飲み続けても症状が改善されず、むしろ悪化の一途をたどっているような方には、ぜひ副腎疲労の可能性を考えてみていただきたいと思っています。
引用:自分で直す!副腎疲労 本間良子 本間龍介 著
日本の副腎疲労症候群治療の第一人者である
川崎市スクエアクリニックの、本間 良子先生、本間 龍介先生の著書『自分で治す!副腎疲労』の中でも、このように述べられています。
副腎疲労の治療法
副腎疲労の治療において、まずキーポイントになるのが”腸内環境”です。
私は、5年前から副腎疲労の治療をしていますが
まず最初に取りかかったのは、腸内環境の改善でした。
なぜなら腸内環境が悪い人は、食べ物から栄養を効率よく吸収できていないからです。
人間の体はすべて、食べたものによってつくられていますので、何をどのようにして食べるかはとても大切です。ですから、副腎ケアはまず腸の炎症を抑えることからはじめることになりなります。
引用:自分で直す!副腎疲労 本間良子 本間龍介 著
そして腸内環境を整えるには、食生活を見直していく必要があります。
食品添加物を取らないようにすることや、一時期話題になったグルテンフリーの食事なども腸内環境改善につながります。
副腎ケアでもっと元気に!
どんな病気でもそうですが、早期の治療は効果が大きいです。
程度の差はあれど多くの日本人が、副腎に負担をかけていると思います。
- 最近、疲れが抜けない
- アレルギー体質が悪化している
- 便秘や下痢が治らない
こういった症状のある人や
- もっともっと元気に生きたい!
- さらに健康になりたい!
という人にも、副腎ケアは効果があると思います。
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